この区間の始点---→


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 241 ヨットと三上山

 エリの手前にも向こう側にも色とりどりの帆のヨットが行き交っている、南湖の穏やかな光景である。
 対岸正面には三上山 (近江富士)のシルエットが美しい。



 242 坂本 (1)・里坊 (さとぼう)の石積み

 坂本は坂と石垣の美しい町である。
 琵琶湖岸から緩い上り坂になっている日吉馬場 (ひよしばんば)の両側に比叡山延暦寺の里坊が50近くもあり、その坂道の一番上の突き当たりに日吉大社がある。いうまでもなく比叡山延暦寺の鎮守社である。
 坂本の里坊は天台座主 (てんだいざす)の常住の御殿や山上での厳しい戒律修行の生活を終えた老僧に与えられた坊舎なので、いづれも清閑な庭園を持っている。そしてどの里坊も見事な穴太衆 (あのうしゅう)積みの石垣を構え、立派な山門を持っている。



 243 坂本 (2)・穴太衆 (あのうしゅう)石積み

 坂本は坂と石垣の美しい町であることは 242 のところでも触れた。坂本で最もすばらしいとされている滋賀院門跡の石垣である。
 その美しい石垣が穴太衆積みと呼ばれる石積みで、穴太 (あのう)は坂本の隣りにある集落で、昔から石工集団として名高い穴太衆の集落である。穴太衆積みは自然石の面を生かし、そのまま積む「野面 (のづら)積み」がほとんどで、大小の石を配した構図は素朴で味わいがある。
 比叡山延暦寺の多くの堂塔伽藍は不安定な山腹や谷間の傾斜面を均らして建てられたので、石垣は必須条件であった。穴太衆はこれら比叡山延暦寺の石垣の構築、補修に従事し、いわば 「山門 (さんもん)」の土木営繕作業の一翼を担っていたのであろう。



 244 坂本 (3)・町の先に琵琶湖を望む

 日吉馬場から1本横に入った道。家々の生垣の下は全て石積み。
 坂の下の方に琵琶湖が見える。




 245 坂本 (4)・民家

 厨子 (つし)二階を持つ民家である。低くて深い軒、二階壁の薄墨色の漆喰、二階柱型と一階壁の白漆喰、建物の両端の袖 卯達(そでうだつ)、玄関の障子貼り片引きの大戸口、面格子の前に掛けられた大きなヨシ簾等。落ち着いた色彩であると共に、簡素で何とも清々しいしつらえの民家である。坂本の町にはこのような古い佇まいの民家が非常にたくさん見られる。



 246 坂本 (5)・両社の辻


 ここは両社の辻という。下阪本の集落の中程にあり、道路を挟んで二つの神社が向かい合っているちょっと変わった場所。向かって右が酒井神社、左が両社神社。向かい合う、注連縄を張った鳥居や各々の境内を囲む塀もほとんどそっくりである。
 坂の上の方の集落を坂本といい、「坂」の字を、坂の下の方の平地にある集落を下阪本といい、「阪」の字を書く。どちらも特徴のある古い町並みを残している。



 247 坂本 (6)・遥かに琵琶湖を望む

 西教寺 (さいきょうじ)付近より下阪本方面と琵琶湖を望む。近くに電柱や真新しい工作物が無いので、水を張った田の向こうに広々とした景色を眺めることができる。
 こうして見ると、琵琶湖が川のように見える。



 248 南湖と三上山

 休日になると、一年中、南湖にはバス釣りのボートが一杯である。この写真は二月に撮ったもので、この季節、水鳥が沢山見られるが、湖上のボートでは相当寒いだろう。
 対岸のゴチャゴチャした景色の後ろに三上山 (近江富士)が端正な姿を見せている。



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