ヴォーリズ建築を訪ねて
「すまいをトーク」のグループで近江八幡へヴォーリズ建築を訪ねる催しがあった。
近江八幡はもう何度も訪れているが、ボランティアガイドの説明付きだというので参加する。今回の見学は住宅が中心で、ほとんどが外観のみの見学であったが、ハイド記念館の中へ入ったのは初めてだった。
住宅等で遠くからでも、あれはヴォーリズ建築だと判るのは特徴ある形の煙突があるからだと思う。そこで今回はヴォーリズ建築の煙突に注目してみた。
1.近江兄弟社学園ハイド記念館
(旧清友園幼稚園・教育会館) 昭和6年(1931) 市井町
建築費を寄付したメンソレターム社のハイド家を記念してハイド記念館と呼ばれている。優れた設備と環境を備えた昭和初期の幼稚園として名高い。現在はヴォーリズやハイド氏に関する資料が展示されている。2階への階段はいかにもヴォーリズ建築らしく勾配の緩い、がっしりした構造をしている。
2.アンドリュース記念館 昭和10年(1935)
為心町中(いしんちょうなか) キリスト教伝道活動の拠点として建てられた近江八幡YMCA会館。
3.ヴォーリズ記念館 昭和6年(1931) 慈恩寺町 ヴォーリズ夫妻の住居と一部に寄宿室を備えた建物。現在はヴォーリズ夫妻の生活を伝える記念館として活用されている。
4.ダブルハウス 大正10年(1921) 池田町 二重のレンガ壁を境に対称形の間取りの二戸一住宅。
5.前田邸 昭和6年(1931) 土田町 ヴォーリズ合名会社で建築部長として活躍していた佐藤久勝が残した自邸。昭和7年に急逝した後、親しかった同僚の前田重次に受け継がれた。現在は無住で広い庭も荒れ放題の様子。
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