
2014年04月18日
琵琶湖逍遙 打出浜~唐崎~比叡辻
今日の始点 ⇒・・・・
今日の終点・・・・⇒

ここは第一疎水の琵琶湖からの取り入れ口。晴れているのに琵琶湖はボーと霞んでいて、対岸の景色は見えず、水平線しか見えない。
疎水の左岸に旧制第三高等学校の艇庫がある。桜に三本線のマークが鮮やかだ。マークそのものも素敵であるが、三角の形をした黒っぽい板壁に、真白いペンキで画かれており、全体として、すばらしいデザインになっていると思う。
旧三高の若人たちが、ここから琵琶湖周航に出て行ったのだろう。近くに、琵琶湖周航の歌の碑もある。

かつては、芋の子を洗うほど多くの水泳客で賑わった柳川水泳場の跡。
今、水泳場は無く、跡地には高層マンションが建ち、広い砂浜には釣り人と散歩の人がちらほら見られる程度。

柳川が琵琶湖に入るところ。
柳川は上流から多くの砂を運んでくるので、このあたり一帯は白砂の浜が広がっている。水泳場でなくなった後でも気持ちのよい砂浜である。
対岸に打出浜からにおの浜にかけてのビル群が霞んで見える。中央付近にひと際高いのは大津プリンスホテル。

参道といっても、民家に挟まれた細い道の突当りが神社の正面。
大きく枝を広げた松を中心にした境内は、琵琶湖に面していて明るく広々としている。
唐崎の松で有名な唐崎神社。この松の側に芭蕉の句碑がある。
からさきの 松は花より 朧にて
近江八景にも唐崎夜雨と詠われている。

旧道は国道161号から離れ、その旧道から更に引っ込んだ場所にあるので、うっかりすると入口を通り過ぎてしまうような公園であるである。そのためか、いつも静かで、トイレもあり絶好の休憩ポイントである。
今日は風もなく暖かで、ベンチに座って春霞に霞んだ琵琶湖を見ていると、何だか昼寝したくなるような春の午後である。
この公園の入り口に、三等三角点「大宮川」がある。

日吉大社の参道が真っ直ぐに下りてきて、国道161号を越え、旧道と交差するここは、旧比叡辻という。旧比叡辻はちょっとした広場のようになっていて、この広場に四方から細い旧道が通じている。写真右側は若宮神社。若宮神社は、山王祭で琵琶湖を船渡御した7台の神輿が上陸するところ。ここから神輿は日吉大社へと還御して行く。