› 新 琵琶湖逍遙 › 2007年11月

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2007年11月30日

湖南のみち-01 今浜 ~ 瀬田唐橋 (せたからはし)

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 225 真野川河口


 琵琶湖大橋の上から見た真野川河口付近。非常に面白そうな場所に見え、ぜひ行ってみたいと思わせるが、河口の右岸一帯は私有地になっていて自由に近づくことが出来ないのは残念である。真野浜水泳場に続く左岸は自由に河口まで行けるが、川は右にカーブしながら琵琶湖に入るので、やはり右岸に行ってみたい。
 遠景は和邇 (わに)、蓬莱方面と比良連峰。



 226 二人乗りカヌーとエリ

 カヌーの中でも二人乗りのカヌーは非常に安定性がよいので、全く泳げないぼくでもよく乗せてもらう。一般に子供や初心者が前に乗り、ベテランが後ろに乗って前の人にアドバイスをしたり、操船をするが、ぼくはいつも前に乗せてもらっている。そしてときどき、勝手に漕ぐのを休んでいたりしている。



 227 漁礁と琵琶湖大橋

 烏丸(からすま)半島から見た琵琶湖大橋。琵琶湖大橋は琵琶湖の一番くびれた部分にあり、湖西の堅田と湖東の守山市今浜を結ぶ。長さ1350m、湖面からの最高高さ約26m。この橋を境に北の琵琶湖を北湖、南を南湖という。
 昭和39年に2車線で開通し、当時は 「夢の架け橋」 ともいわれたが、琵琶湖を東西に結ぶ橋の交通量は非常に多く、平成6年には並行してもう一本橋が作られ、4車線となる。二本の橋には各々歩道も設けられているので、自転車や徒歩で渡ることも出来る。
 橋の上からの眺望は素晴らしく、北には広大な琵琶湖と比良の山々が、南には浮御堂 (うきみどう)や出島 (でけじま)灯台、遠く大津市街の超高層ビルやびわこホールまで望まれる。



 228 ハス群落と三上山

 烏丸 (からすま)半島 赤野井 (あかのい)湾のハス群落。赤野井湾は日本でも有数の花ハスの群生地であり、薄紅色の美しい花と大きな緑の葉が湾を埋め尽くす光景は見事である。湾の向こうには三上山の近江富士に相応しい優美な姿が望まれ、この雄大な景色を一層優雅に見せている。
 しかし、赤野井湾は琵琶湖の周囲では最も汚染が進んでいる泥沼で、それ故に泥を好むハスが群生するのも自然なのだろう。琵琶湖の汚染が進んで小さな入り江や湾にハスやホテイソウ等が増えることを考えると、あの華麗な大輪のハスの花も複雑な思いで見えてくる。ハスの生えている面積は毎年拡がっている。
 ハスとハスの間の水面を縫って、数羽のカモが泳ぎ回っている。大きな葉で覆われた水面は彼らにとって格好の水路なのだろう。



 229 南湖のエリ


 北湖に比べるとずっと小さくて、穏やかな南湖にも大きなエリが見られる。ヨシの生えている湖岸から伸びているエリはいかにも魚がたくさん獲れそう。
 遠景は堅田の町と比良の山々。



 230 コハクチョウとカモの群れ

 草津市志那 (しな)の湖岸でコハクチョウを守る会の人々が餌付けをしている場所があり、ここには毎年、50羽以上のコハクチョウがやって来る。ここのコハクチョウは他所へ飛んでいってしまうことはないので、コハクチョウの色々な生態を間近で観察することが出来る。
 コハクチョウに混じってたくさんのカモも見られるが、少し沖合いにあるエリの近くには、カモの群れがゴマ粒を蒔いたように見える。
 遠景は堅田の町と琵琶湖大橋。



 231 ミシガンとプリンスホテル

 南湖もこの辺りまで来ると、琵琶湖に面した大津市街の中心部が一望される。超高層ホテルの前を大きな観光船 「ミシガン」が通る。
 たくさんの小さなヨットが都会的な若者のレジャーを思わせ、周囲の市街地の風景によく似合っていると思う。
 遠景は山科から石山に続く山々。



 232 玉の浦 漕艇場付近


 近江大橋から玉の浦にかけて、この辺りはレガッタの漕艇場になっており、日曜日の早朝にも拘らず、多くのボートがもう、練習を始めている。深い霧の中からコックスの掛け声がよく響いてくる。写真はダブルスカルの練習。
 この辺りが琵琶湖と瀬田川の境界と定められている。琵琶湖は滋賀県の管理、瀬田川は国土交通省の管理であることを示す表示板が管理境界になる位置に建てられている。琵琶湖と瀬田川は一体の水系なので、同一の管理者の方が自然のように思うのだが。
 琵琶湖に流入する河川は大小約460本あるが、琵琶湖から流れ出る川は唯一、瀬田川のみである。瀬田川は宇治川と名を変え、淀川に合流して大阪湾に入る。



 233 瀬田唐橋を潜るエイト

 瀬田唐橋は中州を挟んで、短い橋と長い橋から成る。瀬田唐橋は近江八景では「勢多 (せた)の夕照 (せきしょう)」 と詠われている。
 戦国の昔から、 唐橋を制する者は天下を制する。 と言われたほど、ここは要衝の位置であったが、現在でも交通量は非常に多く、交通の要衝である。
 ちょうどエイトの練習をしているクルーがやって来た。


 ♪ 瀬田の唐橋漕ぎぬけて
       夕日の湖 (うみ)に出で行きし   
    雄雄しき姿よ今いづこ
       ああ青春の唄の声 ♪


 琵琶湖哀歌の一節を思い出させる場面である。




  


Posted by ミッチー at 05:49Comments(0)湖南