
2012年09月27日
琵琶湖逍遙 海老江
長浜市湖北町海老江 の位置

今日は朝から秋晴れの快晴。早朝のテレビ放送で「伊吹山まるかじり」という企画展をやっているという情報を得て、米原市春照(すいじょう)にある伊吹山文化資料館へ行ってくる。
このあたりからみる伊吹山はじつに雄大である。色とりどりのハングライダーが5つ6つ飛んでいるのが、、ゴマ粒のように見える。
伊吹山の麓には、関が原から木之本に至る北国脇往還が通じている。この昔の街道沿いには由緒ありそうな地名が多い。例えばこの春照(すいじょう)。長比(たけくらべ)、小田(やないだ)、馬上(まけ)、丁野(ようの)等。

北国脇往還春照宿の町並みを散策する。「右 ながはま道 左 北国きのもと ゑちぜん道」と書かれた石の道標がある八幡神社の辻までやってくる。
神社の境内は、一面彼岸花であるが、今年は暑さが厳しかったせいか、彼岸花の開花がどこも例年より1週間~10日位遅いようだ。

何とも異形の観音様である。千手観音はごく普通に見られるが、千の足を持った観音は他に例がないという。この観音様を見たくて、特別展「湖北の観音展」が開かれている高月観音の里歴史民俗資料館まで足を伸ばす。
高月町 正妙寺 木造千手千足観音立像(江戸時代作)

せっかく高月まで来たので、湖北の琵琶湖を見ようと思って尾上(おのえ)にやって来る。
今は琵琶湖の水位が低いので、かなり沖の方まで砂地が表れており、いつもと違った景色を見せている。それでも、目の前に竹生島が浮かび、あちらこちらで樹木が水中から生える景色は、湖北独特の琵琶湖らしい風景だと思う。

尾上まで来ると、もうすぐ日没を迎える時刻になってきた。ここら辺を歩くのはいつも昼間なので、今日はここで夕日が見られる。このあたりは「日本の夕日100選」にも選ばれているように、プロ、アマを問わず、カメラマンの人気スポットになっている。今日も、尾上から海老江にかけての湖岸には、竹生島の背後に沈む夕日を狙ってたくさんのカメラの三脚が立てられている。ぼくもデジカメでパチリ。