
2012年12月08日
琵琶湖逍遙 竹生島 2012.12.7
湖北 竹生島
KEIBUN文化講座の現地学習で長浜から竹生島へ行く。
KEIBUN文化講座の現地学習で長浜から竹生島へ行く。

長浜駅から長浜港へ行く途中、慶雲館の横の道を行くと、この船溜りの前を通る。閑散とした船溜りにはたくさんの水鳥たちが我が物顔で泳ぎ廻っていた。

観光船が竹生島に着くと、いきなり165段もの急な階段が続く。宝厳寺唐門は、位置的にはその階段の中程にある。周囲たった2キロメートルの小さな島に、国宝建造物が2棟もあることは驚きである。もう1棟は都久夫須麻(つくぶすま)神社本殿である。
明冶の廃仏毀釈により、宝厳寺と都久夫須麻神社は分離させらた。そのために、狭い島内で宝厳寺の境内を通らないで都久夫須麻神社へお参り出来るようにと、船付場から都久夫須麻神社境内まで日本で一番短いといわれる県道(「滋賀県道319号竹生島線」)が設けられた。現在、その起点を示す標石が船付場の一角にある。

何しろ竹生島には平地が無い。全ての建物は崖にへばりつくように建てられている。そしてそれらを繋いでいる道もほとんどが急な階段である。この手水屋は現在、高台の広場の一角にあるが、この広場は、弁才天堂を建てるために、昭和17年に約2倍の広さにされたものである。元来は崖にへばりつくように建っていた手水屋は、山側の柱が斜面の中途に建ち、他の柱より短くなっている。

宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社を結ぶ船廊下と呼ばれる渡り廊下。崖に沿って作られた廊下なので、懸造りになっている。懸造りとは、斜面に沿って、各々柱の長さが異なり、それらを何本もの水平な貫(ぬき)によって固める構造である。舞台造りともいわれ、京都清水寺の舞台と同じ構造である。

琵琶湖に向かって、かわらけ投げをする竜神拝所の解体修理工事の現場。懸造りの構造がよく判る、普段は滅多に見ることの出来ない解体修理工事の現場。

現在工事中の竜神拝所の仮設建物から琵琶湖を望む。
本来より鳥居が近くなっているのでこれなら、かわらけも鳥居をくぐらせ易いのではないだろうか。
正面に多景島(たけしま)がくっきりと見えている。