
2009年03月30日
12周目ー5 山梨子~山本山 2009.03.29
今日の始点---→
---→今日の終点

早春の尾根歩きを楽しもうと湖北へやってくる。賤ヶ岳リフトが今年は4月5日からしか運行開始しないので、木之本駅から旧道賤ヶ岳トンネル出口までタクシーを利用する。地名でいえば山梨子(やまなし)付近か。そこから山本山に続く尾根に登ることにする。
旧道賤ヶ岳トンネル出口より塩津湾と竹生島を望む。

ここから尾根に達する道に取り付く。ここからだと尾根の最も低くなっている鞍部までゆっくり歩いても30分で登ることが出来る。
トンネルの入口左側にある水場は最近は涸れていたが今日はきれいな水が流れ落ちていた。

賤ヶ岳から伸びる稜線の左側は赤尾、西野、熊野の集落、右側は琵琶湖。ほとんど高低差のない尾根の先端に山本山が特異な姿を見せている。画面左端のピラミッドが山本山。

地図で見るとこの尾根道は琵琶湖に沿って延々と続いているので、さぞかし琵琶湖の展望がすばらしいように思えるが、実際は湖側はずうっと樹林が続いていてほとんど展望は無い。早春の尾根道からは枯れ木の簾を通して琵琶湖が眺められるが、これから夏にかけて葉が繁ってくるとほとんど展望は利かなくなる。

尾根道に一本、大きなヤマザクラの木が立っていた。花はまだほとんど咲いていないけれども、周りが枯れ木ばかりの中にあって、赤茶色の小さな葉がチラチラと太陽の光に反射して美しい。

山本山頂上より琵琶湖を望む。竹生島と葛籠尾半島、眼下に尾上(おのえ)の集落と漁港、湖北野鳥センター、野田沼内湖も。
山本山は標高324mとさほど高くはないが、賤ヶ岳から続いてきた尾根の先端にポコッと盛り上がった山で、浅井氏の小谷城の出城跡が残っている。周囲に睨みをきかせるには絶好の場所であったのだろう。