› 新 琵琶湖逍遙 › 2011年01月

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2011年01月20日

電車で琵琶湖一周

 今日は天気がよかった(湖北は雪でした)ので、電車で琵琶湖一周して、車窓から湖北の雪景色を楽しむことにする。実際には、最低運賃で琵琶湖一周が可能であるが、今日は坂本に所用があったので、先ず、京阪電車で坂本に行く。


 1.坂本 八王子山

 日吉大社の裏に聳える八王子山(381m)の山頂には、牛尾神社、三宮神社の二社が祭られており、各々、拝殿と本殿が一体となった社殿が遠くからもよく見える。余りにも狭い岩場に並んで建つ二社は、有名な京都清水寺の舞台と同じ舞台造り懸け造りともいう)となっている。
 急峻な山道をやっとの思いで登って行くと、最後は急な石段が向かい合う二社の間へと続いている。ここからの眺望は素晴らしく、琵琶湖を始め、対岸の三上山まで一望である。日吉大社の大祭の「山王祭」では、あの重い二社の神輿を、この急峻な山道を担ぎ上げたり、下ろすのであるから驚きである。



 2.新唐崎公園

 坂本 比叡辻の湖岸にある新唐崎公園に立ち寄る。公園前の入江には沢山の水鳥が群れており、湖面は日を反射してキラキラ輝いていて、風も無く長閑な景色である。同じ刻(とき)に、湖北では雪が降っていようとは、このときには全く想像すらしていなかった。
 朝早く家を出たのに、坂本で大分時間を食ってしまったので、JRの比叡山坂本駅で石山までの切符を買って、近江舞子行きの電車に乗ったのは、もう1時近くになっていた。
 ここから石山に向かうには、本来、京都方面に向かい、山科で乗り換えるのが普通であるが、反対方向へ向かい、琵琶湖を一周して石山駅へ行くことにする。


 3.釈迦岳

 近江舞子駅で乗り換え時にホームより見た釈迦岳(1066m)。堂満岳もその名の通り、堂々たるピラミッドを見せているが、もっと奥の方にある山々はどす黒く曇っていて見えない。



 4.北小松集落

 この辺りから急に雪が深くなってくる。
 雪がない時は、ゴチャゴチャした集落の眺めも、雪をかぶった屋根の集まりが美しい。
 正面は沖島と長命寺方面の山。



 5.近江塩津

 近江塩津駅。湖西線と北陸線が交じわるところで、ここまでが大都市近郊区間。「近郊大回りのお客さまは、ここで長浜、米原方面への電車にお乗換です。」と車内放送もあるくらいなので、大回りを楽しんでいる人は多いのだろう。近江塩津駅では、同じホームの向かい側に米原方面行きの新快速電車が止まっており、僅か2分の連絡の良さ。ここで、大勢の乗客がどっと、向かいの電車に乗り換えたが、ぼくは、この駅の食堂でうどんを食べるのを楽しみにしていたので、次の長浜行きに乗ることにして、長い通路を待合室に向かう。
 駅前では、大きなショベルカーが積もった雪をすくってはトラックに放り込んでいた。雪を満載したトラックは、近くの川にでも捨ててくるのだろうか、頻繁に往復を繰り返していた。
 側でこの作業を見守っていた年配の作業員がぽつりと言った。
「雪は畑の肥やしにもならんからのう。」



 6.瀬田川

 連絡がよければ、新快速電車を乗り継いで、約3時間くらいで琵琶湖一周が出来てしまうが、今日は、近江塩津でうどんを食べたり、ローカル列車を乗り継いだりしたので、石山に帰ってきたのは、もう4時近くになってしまう。
 湖北の雪が全くウソのように、大津、石山方面では晴れている。
 夕日を受ける瀬田唐橋の遠望。
 琵琶湖は滋賀県、瀬田川は国土交通省と管理上の境界は、ここより少し琵琶湖側に決められて、その位置には表示板も設置されているが、概念的には、この辺りまで琵琶湖と考えられる。



 7.一等水準点No211-1


 瀬田唐橋は大橋と小橋から成る。その中州にある小さな小高い丘の上に水準点がある。一見古墳のようなこの丘の上には、水準点の他にもいろいろな記念碑や像があり、それらを確認するためにやってくる。
 水準点とは。三角点が平面的な位置の基準であるのに対して、水準点は高さの基準を示すものである。主要な道路に沿って、約2km毎に設けられ、多くは直径80mmの丸い金属標であるが、ここの水準点は、三角点のように、立派な御影石の角柱である。上面にある半球状の突起の頂部が、この位置の標高を示している。ここでは91.3511m
 琵琶湖一周の中では最も南にある水準点であり、設置されている場所も唐橋を見下ろす絶景の場所にある。










  


Posted by ミッチー at 11:55Comments(2)滋賀の風景