2009年07月07日
琵琶湖一周の三角点-1
○ 琵琶湖一周コース上の三角点・水準点を探して
歩いているからこそ発見できるもの、として琵琶湖一周コース上にある三角点、水準点を訪ねる宝探しを楽しみながら歩いています
○ 三角点とは
三角点とは、地図を作成したり、地震予知のための地殻変動を調べたり、土地の形状や面積を求めるための三角測量をするために国が設置した標石で、その位置の緯度、経度、標高が正確に測量されており、三角点は全国に約10万点あります。
三角点には二点間の距離が25キロメートル以下になるように設置された一等三角点から、2キロメートル以下になるように設置された四等三角点まであり、現地には、等級別に18~12センチ角の石柱が埋められています。精度は等級にかかわらず概ね10センチメートル程度になっています。
三角点は見晴らしのよい山の頂上に設けられているものをよく見かけますが、一等三角点の36パーセントは標高500メートル以下の低地に設けられています。
現在では測量技術が進歩し、電子基準点やGPS観測によって高精度な「高度基準点観測」が行われており、従来の三角測量が行われることはまずありません。しかし、測量方法がどのように進歩しても「三角点」は位置を特定するため必要不可欠な標識です。
○ 水準点とは
三角点が水平位置の基準になるのに対して、水準点は標高の基準になる点で、現地には三角点と同じように石柱や金属標が設けられています。標高は、東京湾の平均水面高さを基準にしており、日本全国の標高は日本水準原点を基準にしています。
水準点には一等水準点、二等水準点があり、主な国道や地方道に沿って約2キロメートル毎に設置されており、全国では約2万点あります。
○ 琵琶湖一周コース上の三角点、水準点
これらの三角点、水準点は国土地理院発行の1/25000地形図にも表記されており、私の琵琶湖一周のコース上には約120カ所あります。
地図を見ながら歩いていてこれらの位置が近づいてくると、どんな場所にどんな形で現れるのか期待が高まってきます。未知のものを発見するような楽しみがあり、正に宝探しの面白さがあります。
その中から、折に触れて、いくつかを紹介していきます。
○ 膳所城跡公園内にある三角点
先ず最初に、よく整備された標準的なものとして、大津市の膳所城跡公園内にある三角点を取り上げました。
名称は 三等三角点 「膳所」。
三角点の位置(緯度、経度)等が記されたステンレス製の表示板が併設されています。通常はこのように立派に整備された三角点は滅多に見られません。
平地にある三角点は地図に表記されていてもなかなか見つけられません。これらの点の位置は、1/25000地形図にも表記されていますが、現地では、なかなか見つけ難いものです。最近はハンディーGPSが普及しておりますが、これに緯度と経度を、秒単位で小数点以下9桁まで入力しても、三角点の位置からは、10メートル位の誤差が生じてしまいます。周囲が開けて、障害物が何もないところならともかく、道路や建物の混み入った場所では、10メートルの誤差は大きいです。
1.三等三角点 「膳所」 全景
膳所城跡公園のほぼ中央、近江大橋を望む琵琶湖寄りにあります。
2.三等三角点 「膳所」 表示盤
表示盤にはこの三角点が設置されている位置の緯度、経度、標高等が記されています。国土地理院にはこれらの基準点の戸籍ともいうべき台帳(「点の記」という。)があり、インターネットで閲覧もできます。
3.三等三角点 「膳所」
15センチメートル角の御影石でできており、長さは80センチメートルもあるので大部分は地中に埋まっており、強固な盤石を作ってその上に据え付けられています。重さは柱石が65キログラム、盤石が30キログラムもあり、1等三角点ではそれらはそれぞれ90キログラム、45キログラムにもなります。
歩いているからこそ発見できるもの、として琵琶湖一周コース上にある三角点、水準点を訪ねる宝探しを楽しみながら歩いています
○ 三角点とは
三角点とは、地図を作成したり、地震予知のための地殻変動を調べたり、土地の形状や面積を求めるための三角測量をするために国が設置した標石で、その位置の緯度、経度、標高が正確に測量されており、三角点は全国に約10万点あります。
三角点には二点間の距離が25キロメートル以下になるように設置された一等三角点から、2キロメートル以下になるように設置された四等三角点まであり、現地には、等級別に18~12センチ角の石柱が埋められています。精度は等級にかかわらず概ね10センチメートル程度になっています。
三角点は見晴らしのよい山の頂上に設けられているものをよく見かけますが、一等三角点の36パーセントは標高500メートル以下の低地に設けられています。
現在では測量技術が進歩し、電子基準点やGPS観測によって高精度な「高度基準点観測」が行われており、従来の三角測量が行われることはまずありません。しかし、測量方法がどのように進歩しても「三角点」は位置を特定するため必要不可欠な標識です。
○ 水準点とは
三角点が水平位置の基準になるのに対して、水準点は標高の基準になる点で、現地には三角点と同じように石柱や金属標が設けられています。標高は、東京湾の平均水面高さを基準にしており、日本全国の標高は日本水準原点を基準にしています。
水準点には一等水準点、二等水準点があり、主な国道や地方道に沿って約2キロメートル毎に設置されており、全国では約2万点あります。
○ 琵琶湖一周コース上の三角点、水準点
これらの三角点、水準点は国土地理院発行の1/25000地形図にも表記されており、私の琵琶湖一周のコース上には約120カ所あります。
地図を見ながら歩いていてこれらの位置が近づいてくると、どんな場所にどんな形で現れるのか期待が高まってきます。未知のものを発見するような楽しみがあり、正に宝探しの面白さがあります。
その中から、折に触れて、いくつかを紹介していきます。
○ 膳所城跡公園内にある三角点
先ず最初に、よく整備された標準的なものとして、大津市の膳所城跡公園内にある三角点を取り上げました。
名称は 三等三角点 「膳所」。
三角点の位置(緯度、経度)等が記されたステンレス製の表示板が併設されています。通常はこのように立派に整備された三角点は滅多に見られません。
平地にある三角点は地図に表記されていてもなかなか見つけられません。これらの点の位置は、1/25000地形図にも表記されていますが、現地では、なかなか見つけ難いものです。最近はハンディーGPSが普及しておりますが、これに緯度と経度を、秒単位で小数点以下9桁まで入力しても、三角点の位置からは、10メートル位の誤差が生じてしまいます。周囲が開けて、障害物が何もないところならともかく、道路や建物の混み入った場所では、10メートルの誤差は大きいです。

膳所城跡公園のほぼ中央、近江大橋を望む琵琶湖寄りにあります。

表示盤にはこの三角点が設置されている位置の緯度、経度、標高等が記されています。国土地理院にはこれらの基準点の戸籍ともいうべき台帳(「点の記」という。)があり、インターネットで閲覧もできます。

15センチメートル角の御影石でできており、長さは80センチメートルもあるので大部分は地中に埋まっており、強固な盤石を作ってその上に据え付けられています。重さは柱石が65キログラム、盤石が30キログラムもあり、1等三角点ではそれらはそれぞれ90キログラム、45キログラムにもなります。
Posted by ミッチー at 19:41│Comments(0)
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