
2008年02月25日
たかしま環の郷フォーラムⅡ
2月23日に、海津の水辺景観が、滋賀県では近江八幡に次いで2番目(全国では5番目)に「重要文化的景観」に選定された記念のフォーラムがあったので、海津の雪景色を見がてらマキノまで行ってきました。
このフォーラムには ~水辺の暮らしに育まれた風景が人をデザインする~ という副題が付けられ、海津の「正行院」をメイン会場にして3つのフォーラムがありました。お昼には琵琶湖畔にある、古民家を再生した非常に趣きのある「四季亭」で琵琶湖を見ながら昼食。
また「海津漁協旧倉庫」ではフォーラムのゲストスピーカーを務められた福山聖子さん他による海津の風景のスケッチ展も開かれていました。
午後から天候が急変し、雪と風が激しくなり、予定されていた「海津のまちなみ歩き」は中止になりましたが、海津漁協旧倉庫でのスケッチ展を見た後、会場を「萬明寺」に移して、抹茶とお菓子をいただきながら、地元の人たちからお話を聴く「想い出トーク」があり、このフォーラムは終了しました。
海津といえば海津大崎の桜並木がよく知られていますが、海津の集落景観(旧い町並み、波除け石積み、橋板、ヅシ等が作り出す)は琵琶湖一周の内でも特にすばらしいものだと思います。日常この景色を見慣れている地元の人たちにはこの景観のすばらしさがなかなか判らなかったようですが、古写真を見てそれらしい場所が特定できるほど、まだちょっと前のものが残っていることを大事にし、海津の景観の素晴らしさにも目が向けられるようになってきたのは喜ばしいことです。
雪のマキノサニービーチ
夏は水泳客やオートキャンプで賑わうマキノサニービーチであるが、今は30センチ近い雪に蔽われている。
石垣の間から
海津集落の景観の特徴である石垣には、所々に「ヅシ」とよばれる、家と家の間にある狭い通路が湖岸の浜に抜けていて、浜が生活の場所になっていた。
海津集落遠望
今さっきまで琵琶湖は明るく日に輝いていたのに、お昼の食事をしている間に天候は急変し、あたりは暗くなってきた。
「四季亭」の窓から見た海津集落の石垣。
海津漁協旧倉庫
かつては稚鮎(こあゆ)の配給所であったことがわかる古い看板が入口の脇に掛けてある。室内にはもう使われなくなった色々な道具類に混じって大きな台秤があった。稚鮎をバケツに入れて重さを測ったものだろう。この倉庫の2階を今日だけ臨時のギャラリーにして、福山聖子さん、日笠山直美さんの海津の風景を描いたスケッチ展の会場になっていた。
これが橋板(はしいた)
今まで何と呼ぶのか判らなかったので、私のブログでは「生活用桟橋」といっていたもの。この板の上に乗っかって、野菜を洗ったり洗濯をしたりする。この橋板は海津の景観の特徴を作っており、これからも数を増やしていく計画であるとのこと。
(これは4年前の写真。)
このフォーラムには ~水辺の暮らしに育まれた風景が人をデザインする~ という副題が付けられ、海津の「正行院」をメイン会場にして3つのフォーラムがありました。お昼には琵琶湖畔にある、古民家を再生した非常に趣きのある「四季亭」で琵琶湖を見ながら昼食。
また「海津漁協旧倉庫」ではフォーラムのゲストスピーカーを務められた福山聖子さん他による海津の風景のスケッチ展も開かれていました。
午後から天候が急変し、雪と風が激しくなり、予定されていた「海津のまちなみ歩き」は中止になりましたが、海津漁協旧倉庫でのスケッチ展を見た後、会場を「萬明寺」に移して、抹茶とお菓子をいただきながら、地元の人たちからお話を聴く「想い出トーク」があり、このフォーラムは終了しました。
海津といえば海津大崎の桜並木がよく知られていますが、海津の集落景観(旧い町並み、波除け石積み、橋板、ヅシ等が作り出す)は琵琶湖一周の内でも特にすばらしいものだと思います。日常この景色を見慣れている地元の人たちにはこの景観のすばらしさがなかなか判らなかったようですが、古写真を見てそれらしい場所が特定できるほど、まだちょっと前のものが残っていることを大事にし、海津の景観の素晴らしさにも目が向けられるようになってきたのは喜ばしいことです。
高島市マキノ町海津 の位置
夏は水泳客やオートキャンプで賑わうマキノサニービーチであるが、今は30センチ近い雪に蔽われている。
海津集落の景観の特徴である石垣には、所々に「ヅシ」とよばれる、家と家の間にある狭い通路が湖岸の浜に抜けていて、浜が生活の場所になっていた。
今さっきまで琵琶湖は明るく日に輝いていたのに、お昼の食事をしている間に天候は急変し、あたりは暗くなってきた。
「四季亭」の窓から見た海津集落の石垣。
かつては稚鮎(こあゆ)の配給所であったことがわかる古い看板が入口の脇に掛けてある。室内にはもう使われなくなった色々な道具類に混じって大きな台秤があった。稚鮎をバケツに入れて重さを測ったものだろう。この倉庫の2階を今日だけ臨時のギャラリーにして、福山聖子さん、日笠山直美さんの海津の風景を描いたスケッチ展の会場になっていた。
今まで何と呼ぶのか判らなかったので、私のブログでは「生活用桟橋」といっていたもの。この板の上に乗っかって、野菜を洗ったり洗濯をしたりする。この橋板は海津の景観の特徴を作っており、これからも数を増やしていく計画であるとのこと。
(これは4年前の写真。)