2008年11月20日
琵琶湖の見える町 坂本

あまりに天気がよいので京阪電車に乗ってちょっと坂本まで散歩に出かけてくる。慈眼堂の前の道から琵琶湖の方を見ると、正面に優美な姿をした三上山(近江富士)が見えた。

鵜川四十八体仏のうち十三体が、天海僧正によりここ慈眼堂の墓地に移されている。十三体の阿弥陀如来は墓地の一番高いところの段に琵琶湖の方を向いて一列に並んでいる。鵜川の三十三体は狭いところに窮屈そうに並べられているが、ここの十三体はゆったりと座っているように見える。

坂本の町全体が琵琶湖に向かって緩く傾斜しているので、東西方向の路地からはほとんどどこからでも琵琶湖が見える。石積みの美しい通りの先に琵琶湖が。

八王子山(381m)は日吉大社の境内に含まれ、山の上には懸(かけ)造りの牛尾宮、三宮宮がある。そんなに高い山ではないが、4月に行われる山王祭では牛尾、三宮の2基の神輿が急なこの山上から下りてくる様は勇壮である。
ちょっと裏の道に入ると道の正面に八王子山が望まれる。この辺りの山には杉が多いためか紅葉はあまり見られない。

京阪坂本駅から日吉大社に続く広い道を日吉馬場といい、道の両側には桜、モミジの並木、石灯篭、水量豊かな清流、石積みが見られ、たくさんの里坊(さとぼう)が並んでいる。緩やかに上っていく日吉馬場の突き当たりにある日吉大社の入口付近からの琵琶湖の眺め。平日にも拘らずこの辺りは紅葉を見に来た人、車、観光バスでごった返している。

日吉馬場のまわりにはたくさんの紅葉したモミジが見られたが、中でもこの木が一際目に止った。桜にたとえると一本桜というところか。

坂本の町から京阪電車の駅に向かう道は全て駅に向かって下りになるので、概ね、いずれの道も京阪電車の踏切の向こうに琵琶湖が見える。この道をまっすぐ下ると松の馬場駅へ行く。
Posted by ミッチー at 10:14│Comments(0)
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