› 新 琵琶湖逍遙 › 2009年09月25日

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2009年09月25日

湖国のモダン建築

 琵琶湖文化館が行っている文化財講座「ウチデのコヅチ」の第4回、「滋賀に根付いたモダン建築の魅力」を聴いてくる。講師は滋賀県教委文化財保護課 池野保氏。




 1 湖国のモダン建築

  滋賀県の近代建築といえば、ヴォーリズ建築がすぐに思い出されるが、他にもたくさんの近代建築があるのに驚く。近代建築とは、概ね、明治、大正、昭和の戦前までのものをいう。

 建てられた数の多さ、個々の規模の大きさでは、東京、大阪等の大都市が圧倒的である。しかし、近代化がどれほど中央集権的であっても、建築は、それが建つ地域の風土や歴史、社会環境を反映しているので、滋賀県の建築も、その意味で、独自の雰囲気を持っている。
 

 2 ヴォーリズ展 in 近江八幡

  「初めて見るのに懐かしい、ヴォーリズ建築に会いに行く。」

 10月3日~11月3日の間、近江八幡旧市街地一帯に現存する多くのヴォーリズ建築等における分散展示のお知らせ。が、この日配布された資料の中にあった。

 詳細は、ヴォーリズ展 in 近江八幡実行委員会事務局 050-5542-5600 



 3 東阿閉(ひがしあつじ)記念館

  ヴォーリズ建築以外にもたくさんの近代建築があるが、ぼくが今まで実際に見た中で、最も印象に残っている建物として、東阿閉(ひがしあつじ)の山岡記念館がある。 
 東阿閉という集落は高月町の西、山本山の麓にある小さな集落であり、ここがかの有名なヤンマーディーゼルの創始者山岡孫吉の出生地である。そのため湖北には、小さな作業所まで含めて、ヤンマーの工場が非常に多い。
 周りの景色の中で、何とも不似合いなこの建物。山岡孫吉が郷里である東阿閉のために、公民館として寄付した。
 湖北平野の空に突き刺さるように聳える塔は、中世ヨーロッパのゴシック様式を基調としている。ドイツとの友好を願ってやまなかった孫吉の思いが、あえて中世の様式を選ばせたのだろう。
 設計はヤンマー施設部長だった西村九郎。1952年竣工。





  


Posted by ミッチー at 00:12Comments(0)ヴォーリズ建築